vol.16 | silk
2023.08.18
今回は、2023FWから新たに展開となったエイトンオリジナル素材の『ニドムシルク』より、絹(シルク)の織布を行われている、群馬県桐生市の絹織物や工場についてお話しします。
群馬県桐生市は、江戸時代から「西の西陣(京都)、東の桐生(群馬)」と言われています。絹(シルク)産業の歴史は古く、8世紀中頃に貢納された絹が正倉院に残されており、シルクを中心とした高級織物産地として栄えてきました。
昔は着物や帯、大正・昭和時代からはネクタイの生産が多く、その柄などを織る専門のジャガード織機が手織りから機械に変化して稼働しています。
現在のジャガード織機は、パイプオルガンのように縦に長く、上下のフロアを使い、上のフロアからオレンジのテグスが垂れ、綾取りの様に3枚の「※綜絖(そうこう)」と呼ばれる部品を動かし、下のフロアにある織機を上のフロアから指揮しています。
※綜絖(そうこう)とは
織機の一部品で、緯 (よこ) 糸を通す杼 (ひ) 道をつくるために経 (たて) 糸を上下に運動させる用具です。